顧客データエントリーに名刺文字認識を利用

MDW MIテクノロジーは、モバイルデバイスを業務システムに組み込むための技術です。
この技術を実証するために、名刺を撮影し、文字認識技術によりテキストデータにして顧客DBに登録するシステムを開発しましたので紹介いたします。

スマホ・タブレットとは

スマホ・タブレットなどのモバイルでバイスは、業務者と共に移動する、ネットワークと接続する強力なコンピュータであるばかりではなく、画像、音声、動画の送信、さらには作業している位置情報を送信することができます。
しかし、モバイルデバイスには、次に様なデスクトップPCと異なる課題があります。

  • 常に移動しているため「常時ネットワーク接続」が保証できない
  • 業務時間中に動作させるためバッテリー消費に常に気を配る必要がある
  • 業務アプリケーションは、相手がモバイルデバイスと意識せず使い慣れたAPIにより通信したい

MDW MIテクノロジー

MDW MIテクノロジーはモバイルサイドの技術とサーバーサイドの技術で構成されています。

モバイルサイド技術
  • MSGを一旦蓄積して通信可能な時に通信することにより、通信不良時での動作を保証します
  • HTTP Web API(RESTfull API)ライブラリーを提供します
  • サーバからのプッシュ通知によりデータをGETするため、定期的に通信チェック(ポリング)を行わず、バッテリー消費の節約がはかれます
サーバサイド技術
  • Mule ESB(企業システム統合・バス)の利用により、短期間でモバイルデバイスを業務システムに統合できます
    http://www.mulesoft.org/
  • Mule ESBによりREST/JSON, SOAP/XML,ファイルベースIFなどの多彩なAPIが利用できます
  • Mule ESBがプッシュノーティフィケーション等のMobile特有なインプリメンテーション処理を行うため、業務アプリケーションはデバイスの詳細を意識せずに情報をデバイスに送信できるます

名刺による顧客データエントリー

さて、多数の新規顧客との商談がある企業の場合、業務プロセスを迅速にすることが、より多くの顧客を獲得することに結びつき、そのためには早期に正確な顧客情報を登録する必要があります。本システムではMDW MI技術により、iPhoneにより名刺を撮影して、名刺認識技術による顧客データをデジタル化して登録できることを実証しました。

1SystemOutline

さて、名刺の形式は多様なため100%完全な名刺認識が期待できません。そのため名刺画像目視による認識結果の修正が必要です。
本システムでは以下のコンポーネントをMI技術で統合しました。

  • 名刺画像を撮影しイメージを補正するiPhone App
  • 顧客データベース
  • 名刺認識サーバー
  • 認識結果修正UI

2Components

システムの動作

本システムの動作を簡単に紹介します。

①iPhoneで名刺を撮影する。補正したイメージをHTTP POSTによりMule ESBに送信
②Mule ESBは受信したイメージファイルを名刺認識サーバー通知する。
③Mule ESBは認識結果をHTTP GETにより受信
④Mule ESBは認識結果とイメージを顧客DBに登録

3DataFlow1

①認識結果修正UIは顧客DBにアクセスして画面により修正
②修正結果をDBに登録
③認識結果修正UIは,修正完了をHTTP POSTで通知
④Mule ESBは修正完了をAPNs(Apple Push Notification Service)に通知
⑤APNsはデバイスに修正完了を通知
⑥iPhone AppはHTTP GETにより修正結果を要求
⑦Mule ESBは修正結果をDBより取得
⑧Mule ESBは修正結果をiPhone Appへ送信

  結語

MDW MI技術により名刺による顧客データエントリーを短期間に実現できることを実証しました。この技術にご興味のある方はinfo@mdwsys.comにご連絡ください。